臨死体験という言葉が広まったのは一九七〇年代です。ただし報告を集める試みは、その八十年ほど前から始まっていました。誰が、いつ、どういう形で記録を残してきたのかを、掲載誌と刊行年をつけて並べます。
並びは成立の古い順で、重要さの順ではありません。
最初の八十年はすでに起きたことを集める形でした。ハイムは登山者に、バレットは臨終に立ち会った人に尋ねています。一九八〇年代に入ると、リングが段階に整理し、グレイソンが十六項目の尺度を作りました。比べられる形にすることが、この時期の仕事です。
二〇〇〇年代からは向きが変わります。ヴァン・ロンメルもパーニアも、体験が起きる前に対象を登録して待つ形をとりました。あとから聞き取る方法では、覚えている人だけが集まってしまうからです。
報告に共通の要素があることは、早くから記録されています。それが死後の世界の証拠なのかどうかについては、研究者のあいだでも一致していません。この二つを分けることは、この分野の内側から出てきた区別です。問いのページ「臨死体験は何を示すのか」では、その分かれ方のほうを並べています。
学術誌の誌名が変わった年が、資料によって食い違います。図書館の書誌は一九八六年としますが、第六巻第一号の誌面には一九八七年と印字されています。そのまま「第六巻から改称」と書き、年は断定していません。
| 出典 | 使った箇所 | 状況 |
|---|---|---|
| ハイム「墜落による死についての覚え書」『スイス山岳会年報』27年次 1892年 | 01節 | 誌名・巻・頁を確認 |
| バレット『Death-bed Visions』ロンドン メシュエン社 1926年 | 01節 | 初版の版元を確認 |
| ムーディ『Life After Life』1975年(邦訳 評論社1977年) | 01節 | 原著と邦訳を確認 |
| オシスとハラルドソン『At the Hour of Death』1977年 | 01節 | 書誌を確認 |
| 国際臨死体験研究協会(1978年設立・1981年改称) | 01節 | 公式沿革を確認 |
| リング『Life at Death』1980年 第3章 | 01・02節 | 五段階の記述を確認 |
| 『Anabiosis: The Journal for Near-Death Studies』第1巻第1号 1981年7月 | 01・03節 | 改称の年は資料が食い違う |
| グレイソン『神経精神疾患誌』171巻6号 1983年 369〜375頁 | 01・02節 | 巻号と頁を確認 |
| ベッカー『死の体験——臨死現象の探究』法藏館 1992年 | 01節 | 書誌を確認 |
| 立花隆『臨死体験』上・下 文藝春秋 1994年 | 01節 | 版元と刊行年を確認 |
| ヴァン・ロンメルら『ランセット』358巻9298号 2001年 | 01・02節 | 巻号と頁を確認 |
| パーニアら『Resuscitation』85巻12号 2014年 | 01・02節 | 巻号と頁を確認 |